境界への欲望あるいは変身 ヴィクトリア朝ファンタジー小説 [ 桐山恵子 ]

   

ヴィクトリア朝ファンタジー小説 桐山恵子 世界思想社キョウカイ エノ ヨクボウ アルイワ ヘンシン キリヤマ,ケイコ 発行年月:2009年01月 ページ数:226p サイズ:単行本 ISBN:9784790713791 桐山恵子(キリヤマケイコ) 1975年京都市生まれ。

現在、和歌山大学経済学部准教授。

同志社女子大学英語英文学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士前期・後期課程修了、博士(文学)。

後期課程在学中、ダラム大学(イギリス)に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 1 欲望(プリンセスでなくなるお姫さまーヴィクトリア朝童話の五人のお姫さま/芸術としての殺人ー『アーサー・サヴィル卿の犯罪』の手相占い分析/欲望の生産および達成メカニズムーマリー・コレリ『サタンの悲しみ』における世紀末ロンドン)/2 境界(肖像画の軌跡ー『ドリアン・グレイの肖像』におけるゴシック的空間/フラヌールの物語ー『ドリアン・グレイの肖像』を都市小説として読む/紳士のような猿、もしくは猿のような紳士ー『ジキル博士とハイド氏』における嫌悪の分析)/3 変身(宿命の人魚、メアリー『メアリ・バートン』のファム・ファタル考察/『不思議な訪問』の文明化された空の妖精ーヴィクトリア朝ゴブリン童話の比較考察/「終結」から「非・終結」の感覚へー一九世紀末文学における「終結」の考察) ワイルドとコレリが愛した19世紀ロンドン。

お姫さまが働き、ゴブリンが飛び回り、サタンが紳士に、紳士がサルになる…この世界の行きつく先は。

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